日本を代表する世界的有名ラーメンチェーンの一風堂が、オーストラリア最大の都市・シドニーでも展開中。どうやら、シドニー市内だけでも一風堂はいくつか店舗があるようだが、ピットストリート沿いのウエストフィールドショッピングセンターにあるここが、シドニーを訪れた観光客でも行きやすいはず。

ここシドニーの一風堂でも、基本的なメニューは日本と同じ印象で、定番は白丸と赤丸。写真は赤丸のスペシャルトッピングで、臭みのない豚骨スープに、赤いピリ辛のタレと黒いマー油がアクセント。まずはそのまま元のスープの美味しさを楽しみ、徐々に混ぜながら食べていくことで、最後まで飽きずに食べられる。麺の硬さは選ぶことができるものの、自分は普通が好き。各種ラーメン以外にも、唐揚げや餃子などのおつまみ、更にはカレーライスなどメニューは非常に多岐に渡り、店内にいる地元のオージーを見ていると、お酒と共にゆっくり過ごしている人が多かった。

Gumshara（がむしゃら）は、シドニーのチャイナタウンにあるフードコートで展開する、超濃厚豚骨ラーメンが名物の大人気ラーメン店。日本でも大阪や東京などにある、無鉄砲グループの系列店で、店主は日本で修行を積んでから、シドニーに戻ってがむしゃらをオープンしたらしい。

ここシドニーで豚骨ラーメンのお店は全く珍しくないが、がむしゃらのそれは、他とは一線を画す圧倒的濃厚スープ。元々、日本の無鉄砲でも同様の濃厚豚骨スープで人気を博しており、その味を殆どそのままシドニーでも出している印象。この濃さが、やっぱり最高。ちなみにスープに使っているのは豚骨のみなので、実はスープはコラーゲンたっぷり、意外と食べやすくヘルシーなのが、がむしゃらの豚骨ラーメンの特徴。他にも、ニンニク入りや魚介入りラーメンなどメニューは豊富なので、シドニーに住んでいたら、がむしゃらの全メニューを制覇したくなりそう。

めんや Chinatownは、シドニーのチャイナタウンに多くあるラーメン店の中でも、屈指の人気ラーメン店と呼べるところ。時間帯によっては、多少の行列ができていたり。経営者は、オーストラリア在住の日本人らしく、シティ中心部にも同名の店舗があり、系列店なのかどうか調べてみたものの、確証は得られず。

かなりのメニューがある中、めんや Chinatownの看板メニューは、濃厚な豚骨ラーメン。豚骨スープ自体の濃度に加え、醤油ダレもしっかり効いて更に油も多めな、パンチのある味わいがいい。この濃厚スープに負けないようにか、麺は博多豚骨ラーメンなどとは異なるやや太めの縮れ麺を採用しており、スープともよく絡む。1つ上のがむしゃらとは、同じ濃厚豚骨ラーメンでも全く異なる方向性なので、食べ比べてみるのも面白いかも。ラーメンとサイドメニューのお得なセットもあり、お腹いっぱい食べたい人にはそれがオススメ。

めんや Menya Noodle Barは、オーストラリア最大の都市・シドニー中心部にある、人気ラーメン店の1つ。場所的には、シドニー水族館や高級ホテルとして名高いハイアットリージェンシーホテルに割と近く、セントジェームズ駅から西に真っ直ぐ徒歩8分程度。

メニューは豊富にある中、めんや Menya Noodle Barのオススメと書かれていたものの1つが、写真の博多豚骨ラーメン。サラリとしつつも、うま味がきちんとある豚骨スープは、確かに日本の博多豚骨ラーメンと似ている。決して薄くはなく、日本で死ぬほどラーメンを食べている自分でも、ちゃんと満足できる味だった。しかし麺は、中太のやや縮れたタイプで、博多豚骨ラーメンと全然違うじゃんって思いながらも、スープとの相性は意外に良くて、これはこれでありかも。卓上調味料を使って、味の変化も楽しんでほしい。

シドニー市内中心部の、ワールドスクエアにある人気ラーメン店が、このRamen Zundo（ずんど）。オーストラリア在住の日本人の中でも、特に評価の高いラーメン店の1つで、元々は兵庫県に本店を構えるチェーン店だったような（違ったらごめんなさい）。場所的には、ミュージアム駅から徒歩5分程度。

メニューが非常に多彩な点は、シドニーにある他の多くのラーメン店と共通しており、ずんどの看板メニューは豚骨ラーメン（写真1枚目は黒いマー油入り）。しっかりと濃度・うま味のある豚骨スープは、リッチな味に慣れた日本人も満足できる味。麺はやや細めのストレート麺で、これぞ豚骨ラーメンって感じな自分好みのもの。マー油は焦がしニンニクの風味がしっかり効いており、豚骨スープと相性バッチリ。このマー油のおかげで、最後まで飽きずに食べ進めることができた。現地の日本人が書いたブログによると、つけ麺の評価も高いので気になる。

Yasaka Ramen（弥栄ラーメン）は、シドニー市内中心部の好立地にあり、現地の人から絶大な支持を得ている超人気ラーメン店。オーナーは日本人らしく、同じシドニー市内で他にもラーメン店や焼き肉屋なども経営し、更にオーストラリアの他の州、更に更に別の国にも出店したいという大きな夢を持っているらしい。

弥栄ラーメンの看板メニューは、シドニー市内にある多くの人気ラーメン店と同様に豚骨ラーメン。とろみのある豚骨スープは濃厚で、こってり好きにはたまらない旨さ。屋号がついた写真のYASAKA SPECIALにすれば、チャーシューに味玉などたっぷり追加され、食べ応え十分。店内には地元のオーストラリア人はもちろん、現地在住と思われる日本人のお客さんも見かけ、弥栄ラーメンは地元にしっかりと根付いているように感じられた。お店は、1Fがカウンター席、2Fには多数のテーブル席があって、よほど運が悪くない限り行列していて待たされるなんて可能性は少ないはず。

ハイドパークなどにも近い好立地の人気ラーメン店が、ここIchi-ban Boshi（一番星）。ショッピングモールのザ・ギャラリーズ内に一番星があり、すぐ横には紀伊國屋書店 シドニー店がある他、下のフロアには無印良品もあったりと、日本人にはお馴染みのお店が揃うところ。

メニューは非常に多くある中、一番星でもオススメと書かれていたのが、写真の醤油ラーメン（チャーシュー麺に味玉トッピング）。ここシドニーに限らず、海外ではどうしても豚骨ラーメンが多い中、日本らしい醤油ラーメンが食べられるのがまず嬉しい。一番星の醤油ラーメンは、スープ自体はあっさりしつつも、油がやや多めなおかげか、きちんと満足感のある味になっており、物足りなさは感じない。麺も一番星の自家製らしく、この中太ストレート麺、かなり美味しくて気に入った。麺の出来栄えは、シドニーのラーメン店の中でもトップクラス。

Hakatamon Ramen Darling Squareは、シドニーのオシャレスポットとして最近話題の、ダーリング・スクエア内にある人気ラーメン店。チャイナタウンに程近い場所で、この辺りは他にも人気ラーメン店の多い、シドニーでもラーメン激戦区と呼べるところ。

屋号が示すように、シドニーにある他の多くのラーメン店と同じく、看板メニューは豚骨ラーメン。写真は屋号をそのまま冠したHakatamon Ramenで、基本の豚骨スープに黒マー油、そして辛味噌が入り、更にトッピングも色々追加された贅沢仕様。真ん中にチャーシューで仕切りを作るなど、いきなりマー油がスープ全体に混ざらないよう盛り付けが工夫されており、まずはそれぞれを食べてから、徐々に混ぜて味の変化を楽しむべし。お店にはカウンター席に加え、開放的なテラス席もたくさんあって、お一人様からファミリーまで、様々な層のお客さんで賑わっていた。

シドニーで人気のまぜそば専門店が、チャイナタウン近くにある、このIIKO Mazesoba。オーストラリア全域、更に世界全域で見ても、ラーメン店の数自体はどんどん増えているものの、まぜそば専門店となるとかなり希少な気がする。少なくとも自分は、日本以外でまぜそば専門店に出会ったことは今までない。

IIKO Mazesobaには割とメニューが豊富にあり、特にメニュー表に大きく書かれたオススメの1つが、写真の和牛まぜそば。シドニーでまぜそば、しかも和牛を使ったものに出会えるとは思わなかった。タレはやや甘めで、これは和牛との相性を考慮してのものだろうか。シンプルながら思った以上に美味しく、卓上の昆布酢やラー油を入れて食べるのが、お店のオススメだそう。個人的には、酢を多めに入れると、より好みの味わいだった。たっぷり入った和牛の肉も旨い。唯一欠点を挙げるとすれば、冷めやすい点だろうか。流石に日本のラーメン店みたく、丼を温めたりはしてなさそう。

Gogyo Surry Hills（五行）は、同じシドニー市内でもいくつか店舗展開する世界的ラーメンチェーン、一風堂の別ブランド。セントラルステーションから歩いてすぐで、五行へのアクセスは便利。以前は日本でも、五行ブランドを複数店舗展開していたものの、いつの間にか全部なくなっており、遠く離れたシドニーでそのラーメンが食べられる。

五行の看板メニューは、他では絶対に味わえない、焦がしを加えた黒いスープのラーメン。醤油や味噌などに火入れして焦がすことで、独特の風味を作り出しており、これが決して苦かったり臭かったりしない、絶妙な塩梅。今や日本で五行のラーメンが食べられなくなってしまったので、久々にそれが食べられて嬉しかった。麺は細めの平打ちながら、しっかり歯応えがあり、個性的なスープにも負けていない。また、五行はラーメン以外にお酒やおつまみも楽しめるコンセプトでやっており、ここシドニーでもその点は共通のよう。実際に五行の店内を見ていると、シドニーの地元民らしき人たちは、ビールや餃子などと共にワイワイ楽しんでいた。

Chaco Ramen（チャコラーメン）は、シドニーの地元民・現地在住の日本人問わず、高い支持を得ている大人気ラーメン店。オーストラリア人のオーナーが、日本でラーメンの勉強をしてから開業したそう。ハイドパークから割と近い場所で観光客でも行きやすく、シドニー東部のボンダイビーチにも店舗があるらしい。

メニューはいくつかある中、Chaco Ramenのメニュー表先頭に来ているのが、写真のクラシック。それだけ聞いてもどんなラーメンかわかりにくいが、その正体はしっかり濃厚な豚骨ラーメン。シドニーに多い豚骨ラーメンの中でも濃い方で、濃厚ラーメンを好む自分が食べても、十分に満足できた。そのスープに合わせてか、麺は豚骨ラーメン定番の極細麺ではなく、やや太めのものを合わせており、この麺も美味しかった。スペシャルラーメンにすると、厚みのあるチャーシューもたっぷり入って食べ応え十分。その人気ぶりから、ピークタイムは行列ができることも。

Ramen Toriichi （ラーメン とりいち）は、ノースシドニーからもう少し北東に移動した場所にある、シドニー郊外の人気ラーメン店の1つ。この周辺は、ラーメン店以外にも日本食のお店が結構多く、シドニー市内でも割と日本人が多く住んでいるエリアなのだろうか。

その屋号から想像できる通り、とりいちの看板メニューは鶏白湯ラーメン。シドニー全域で見ても、鶏白湯ラーメンを看板メニューにするお店はまだまだ珍しい。とろみがありつつも、意外にあっさりしているのが、とりいちの鶏白湯スープの特徴で、臭みなどもなく、これなら誰にでも好かれそう。スープだけじゃなく、トッピングにも鶏肉を使用しており、この鶏チャーシューも美味。1つ1つが大きく、チャーシュー麺にすればかなりの食べ応え。現地在住の日本人と思わしきお客さんも何人か見かけた。

シドニー在住の日本人の知人が、ここ美味しいよとオススメしてくれたのが、ノースシドニーからもう少し北にある、亮亭 クローズネスト本店。観光客には特に用事のある場所ではないが、シドニー中心部から亮亭 クローズネスト本店のすぐ近くまでバスもあるので、ラーメン好きは是非足を運んでみてほしい。

他の多くのシドニー市内のラーメン店と同様、亮亭 クローズネスト本店の看板メニューは豚骨ラーメン。その豚骨ラーメンだけでも種類がいくつかある中、1番人気は写真の「とんこつ醤油ラーメン」だそう。横浜家系ラーメンっぽい感じかと思ったら違ったものの、濃厚な豚骨スープに醤油ダレもしっかり効いていて実に美味しい。トッピングのナルトは、最近では日本でもあまり見かけなくなっているのに、ここシドニーで出会えるとは思わなかった。シドニーでは珍しい長崎ちゃんぽんなど色々あって、またいつか食べに来てみたい。

Manpuku Chatswood（麺処 万福）は、シドニー北部のチャッツウッドで、高い人気を誇るラーメン店。同じシドニー市内でいくつか店舗展開しており、キングスフォードなどにも店舗があるらしい。やや駅から距離があるが、チャッツウッド駅を出て真っ直ぐ東に進むだけなので、麺処 万福へ行くのに迷うことはないはず。

麺処 万福の看板メニューは、オーストラリア全域で見ても希少な、鶏出汁の淡麗系醤油ラーメン。日本人からすると、特段変わったラーメンではないが、しっかり鶏の出汁が効いていて醤油とのバランスも良く、やや太めの存在感ある麺まで実に美味しい。トッピングのチャーシューは表面を炙ってあって、これがまた美味。ちなみに平日の開店直前に訪れたら、既に待っている人が何組かいて驚いたが、店内は割と広いので、ファミリーやグループばかりで余程回転が悪くなければ、極端に待つことはなさそう。

セントラル駅から西に暫く歩いた、ビクトリアパーク近くの人気ラーメン店が、このRamen Goku。お店のホームページを見たところ、上の方で紹介した同じシドニー市内の人気ラーメン店、めんや Menya Noodle Barがプロデュースしたらしい。

醤油・塩・味噌・豚骨と、日本人が思いつくラーメンの基本の味が一通り揃う中、Ramen Gokuで自分が食べてみたのは醤油ラーメン。鶏出汁に醤油の組み合わせは日本では王道だが、それが遠く離れたオーストラリアの地でもちゃんと受け入れられているよう。やっと世界でも、こういうラーメンが増えてきた。薄味過ぎて物足りないとかスープが温いとかそんなことはなく、日本人の自分が食べてもちゃんと満足できる味。サイドメニューも豊富で、カツ丼やカレーなども個人的に気になった。

RaRa Ramen Redfernは、セントラル駅のお隣・レッドフェーン駅から近い場所にある人気ラーメン店。軽く調べてみると、ここ以外にもシドニー市内でいくつか店舗展開しているようで、更にはゴールドコーストの方にも1店舗あるらしい。

オーストラリアにある他の多くのラーメン店と同様、RaRa Ramen Redfernの看板メニューは豚骨ラーメン。鶏白湯ラーメンもメニューにはあったものの、麺は全て博多風の自家製麺とホームページに書いてあり、それなら豚骨ラーメンの方が合いそうだと感じたのでこちらをチョイス。しっかり濃厚な豚骨スープに自家製の麺が確かに美味しく、炙ったチャーシューもいい。表面がカリッとなるまで炙られており、自分には好みの仕上がり。バーのようなオシャレな雰囲気もシドニー市内の他の多くのラーメン店と同様の特徴で、やはりサッとラーメンだけより、じっくり飲む人が多そう。

シドニー中心部からも近い、キングスクロスにできた話題のラーメン店が、このBones Ramen。ハイドパークより東側だと、こことChaco Ramenが、今は特に人気が高い印象。現地在住の日本人から、両方とも美味しいから行ってみてとオススメされ、実際に食べてみたら自分も気に入ったので、是非とも紹介したい。

Bones Ramenでは、2枚看板として豚骨ラーメンと鶏白湯ラーメンがあり、個人的に紹介したいのは後者。とろみがあってしっかり濃厚な鶏白湯スープは、日本のラーメン店にも引けを取らない本格派。レモンや中央に置かれている辛いペーストが、いい味変アイテムとなっていて、これもいい。トッピングの鶏チャーシューも、しっとり柔らかで美味しかった。お冷がなくなったら、サッと継ぎに来てくれるなど、細かい目配りも好印象。明るく清潔感のあるお店には、テラス席も複数あって、空間も開放的で気持ちいい。暖かい時期は、テラス席でお酒を飲みながらゆっくり過ごしたい。