面白い塩ラーメンが評判を呼んでいる、大阪市福島区の人気ラーメン店が、この塩々。なんて読むのかわかりにくいが、「塩々」と書いて「しょっぺしょっぺ」と読むらしい。福島区といえば、燃えよ麺助やラーメン人生JETなど、数多くの人気ラーメン店が集う場所として有名だが、塩々はそこからは少し離れている。

塩にこだわる塩ラーメン自体は別に珍しくないというか当たり前だと思うものの、塩々が面白いのは、使っている塩が会津産の山塩だという点。山塩ってなんだと思って少し調べてみたら、どうやら温泉水を煮詰めて作るものらしく、海塩や岩塩とはまた別のものとのこと。そんなものが日本にあったこと自体、恥ずかしながら知らなかった。その山塩を使った塩々のスープは、出汁の美味しさを生かすようなまろやかで優しい味。かといって物足りなさも感じない、絶妙な塩梅。塩が福島の会津産なら、麺も同じ福島の喜多方ラーメン風の太縮れ麺で、この麺も美味しかった。スープがさっぱりしているからか、チャーシューは脂身の多いバラ肉を用いており、これもまたいい。

昼のピークは、塩々でも多少の行列ができたりするらしいが、自分が平日の夜に塩々を訪れた時は、全然空いててサッと座ることができた。並ぶのが嫌な人は、塩々では夜の時間帯が狙い目かも。限定ラーメンも時折やっており、その評判もいいものが多いため、塩々を次回訪れたら限定ラーメンを食べてみたい。