燕三条 豊潤亭は、武蔵小金井駅北口から徒歩4分程度の場所にある、小金井市は元より多摩地区全域で見ても屈指のハイレベルな人気ラーメン店。個人的に小金井市内では、ここ燕三条 豊潤亭と、隣の東小金井にある、くじら食堂 nonowa 東小金井店が2強と呼べる存在。

ある程度ラーメンに詳しい人なら、その屋号からお分かりだと思うが、燕三条 豊潤亭の名物は新潟県のご当地ラーメンの1つ、燕三条系の背脂煮干しラーメン。燕三条 豊潤亭のホームページを見ると、ラーメンのスープには5種類の煮干しと8種類の乾物を使っているそうで、そこに雪の如くたっぷりの背脂が振りかけられているのが、このラーメンの特徴。背脂の量は、標準からその4倍の鬼油まで四段階から調節可能で、写真1枚目は下から2番目、標準の1.5倍の中油。これでも十分な量なので、燕三条 豊潤亭を訪れるのが初めての人は、中油程度に留めておいた方が、スープの美味しさもわかりやすい気がする。もちろん、慣れている人はそれ以上を是非。

そしてスープの旨さもさることながら、自分が燕三条 豊潤亭でそれ以上に素晴らしいと思うのが自家製麺。手もみを加えて仕上げた極太平打ち縮れ麺で、この麺がとにかく旨い。煮干しスープとたっぷりの背脂にも負けることなく、むしろスープと背脂を纏ってより麺の美味しさが際立つようで、ボリュームもそれなりにあるのに、あっという間にペロッと食べられる。もし実際に燕三条 豊潤亭を訪れたら、麺の味わいにも是非とも注目してもらいたい。それぐらい、自分の中ではヒットした麺だと断言できる。

基本的に中休み無しの通し営業なので、燕三条 豊潤亭でも中途半端な時間なら全然空いてるかと思いきや、自分が土曜日の16時過ぎに燕三条 豊潤亭を訪問した時でも、自分でちょうど満席になる盛況ぶりに驚いた。流石にそんな時間に極端な行列にはならないものの、それでもその人気ぶりは凄い。まぁ、これだけラーメンが美味しければ当然なのかもしれないが。ちなみに麺が極太で茹でるのに時間がかかるせいか、燕三条 豊潤亭の回転はちょっと遅めな印象。時間に余裕のある時の訪問をオススメしたい。