三条京阪と祇園四条の間ぐらいにある実力派ラーメン店が、らーめん錦。元々、らーめん錦の店主は関東で有名なAFURIグループの料理長をされていたそうで、そこから独立して京都の祇園近くで自身の店を構えたそう。

らーめん錦で味わえるのは、こだわり抜いた上質な鯛出汁のラーメン。澄み切ったスープは、その見た目からは想像できない程にコクがあり、そんじょそこらの鯛ラーメンとは一線を画す、極めてハイレベルな美味しさ。化学調味料なども不使用だそうで、らーめん錦のようなスープなら安心して飲める。

スープだけで、フレンチのコンソメスープのように料理として完成していると言えるが、らーめん錦はあくまでもラーメン店なので、やはり麺にも目を向けたい。らーめん錦では自家製麺を採用しており、全粒粉やオーツ麦を配合した独自の麺は、パツンと歯切れ良く、澄んだ上品なスープのおかげか、麺の香りもわかりやすい。麺単体でも旨いし、スープとの相性も抜群で、本当にいいラーメンだなーと思う。

トッピングとして入る、鯛の昆布締めの炙りも、素晴らしい逸品。祇園らしい落ち着いた空間で、じっくりラーメンを楽しんでみてほしい。